「留学を広義する」 多種多様な留学生に特化した留学メディアが、とあるコミュニティで生まれた話

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①「 ねえ、トビタテってコミュニティ知ってる?」

時は遡って、2年ほど前、ある女の子が、トビタテ留学JAPANという留学奨学金プログラムに応募した資料の一部をネットで晒したことで、同じ奨学金プログラムのトビタテ生やそのトビタテに応募したい人たちからいくつもの連絡をもらいました。

そのときに、その女の子は、せっかくトビタテ留学JAPANって面白いコミュニティーがあるのに、その多様性と交流の機会の少なさ故にか、あまりお互いのことを知れる機会がないなあ、と思いました。

具体的にどういうコミュニティかというと、出身が北海道から沖縄までいるメンバーが、理系から文系まで多種多様な専門分野をテーマに、世界中のいろんな国に留学します。現在では、そんなメンバー1933名が世界93ヶ国に留学をしたとされています。

そんな面白いコミュニティなのに、当時は、「 ねえ、トビタテってコミュニティ知ってる?」と聞いてYesと返ってくる人はほとんどいなかったそうです。

②「 どうやったら、このコミュニティがもっと面白くなるか、一緒に取り組まない?」

そして、タイミングよく同じようなことを考えていた男の子がいました。女の子とその男の子の共通の思いを知った人が2人を取り次ぎました。そこで、「 どうやったら、このコミュニティがもっと面白くなるか、一緒に取り組まない?」と議論を重ね、行動することに決めました。そして、3人で「トビタテ学生発信局」というトビタテ生向けのWebメディアを作りました。

コンセプトこそ3人で考えたものの、立ち上げ直後、発信局に人を巻き込み、うまく形にしていく作業のほとんどすべては、有志の男の子ががやりました。

それから半年後、その女の子は、発信局の立ち上げを全般的に担当してくれたリーダーだった男の子が他のプロジェクトで忙しくなってきたこともあり、リーダーのポジションを引き継ぎました。

ちょうど、そのタイミングで、ぼくが、トビタテ留学JAPANプログラムに合格して、ネットに発信したりしていたこともあり、その女の子から、「トビタテ発信局」というプロジェクトに協力してくれないかと誘われました。ぼくは、いろいろ考えた結果、プロジェクトに協力することに決めました。

③「 留学業界をテクノロジーの力で何とかしたい!」

当時の「トビタテ発信局」はお世辞にも、デザインやユーザビリティが優れているとはいえなかったり、エンジニアも1人もいなかったので、「プログラミングを学んでいる自分なら、何か協力できることもあるかもしれない」と思ったからです。

なにより、当時から、留学生向けのサービスを作りたいとは考えていたのですが、具体的になにを、どうやって作ればいいのかが明確じゃなかったりしたけど、それでも留学生向けのサービスに関わっておきたいと思っていたからです。それは、昔に、韓国から日本に来た留学生の女の子を好きになったことがあって、そのときに、留学業界には問題が山積みであることを知ったからです。留学業界が抱える大きな問題の1つは、留学エージェントと留学希望者の明らかな情報格差です。

留学エージェントは、問題だらけです。彼らのビジネスモデルを調べていくうちに、大きな問題が、3パターンあることがわかりました。そのパターンを一言で言うと、留学エージェントの問題点は、

  1. 無料で留学相談には乗るが、彼らと提携している語学学校しか紹介してくれない問題
  2. 東京や大阪などの都市部でしか留学相談できない問題
  3. 高額の金額を支払って、彼らと提携している語学学校しか紹介してくれない問題

つまり、留学を斡旋するエージェントは学校に学生を紹介すると紹介料を受け取る。当然、紹介料の高い語学学校へ送るし、「とりあえずワーホリ取っていけば良いよ」で、良く考えもせずに一生に一度の機会を軽々しく使わせます。海外の大学やカレッジ、Bootcampとか、この辺行かれても利益出ないから、不要な情報は絶対に伝えません。

もちろん、中には、健全な留学エージェントもあるでしょう。しかし、エージェントの中にはこのようなアンフェアなやり方の会社があり、調査によると決して少数派ではありません。利益のためなら、偏った情報を提供するエージェントが、世界中に多数存在していているので、留学生は知識をつけて騙されないようにしなければなりません。

 ④「 留学生が知るべきことを留学生視点で書きます。ビジネスは関係ありません。」

留学業界の情報格差を解決することは、トビタテジャーナルのミッションの一部です。留学メディアとして、単に留学情報を紹介するのも大事ですが、その留学情報が、本当にあなたにあっているのかを、留学生の方々にわかりやすく伝えていかなければと思ったのです。この留学情報は何の役に立つのか、いつ役に立つのか、なぜ役に立つのか、それとも何の役にも立たないのかを。

これらを、誰かが、留学エージェントと違った立ち位置から、透明性を持って、留学生視点で、発信しなければなりません。

トビタテジャーナルは「留学生」の味方でありたい。購読者も「留学生」であれば、投稿者も「留学生」です。そして留学の質をあげるには、自分にとって最適な留学情報を知る必要があります。いままでは留学エージェントに頼ることできる限られた人だけが留学できる時代でしたが、グローバル化と技術革新によって、これからは誰もが、インターネットを使って留学ができる時代です。

そのときに、どの国に留学するのがいいか、どの留学プランが自分にとって最適か、留学前にどんな準備をしておくのがいいか知らないと、より良い留学をすることができません。この部分をもしトビタテジャーナルが助けることができれば、そして大勢の「留学生」に力を与えられれば、その「留学生」たちによって、世界がボーダレスになると思うのです。

⑤「大きくて曖昧な目標も、身近な誰かに協力するところから始めると、うまくいく」

だから、その後、ぼくは、読者をトビタテ生に留めない留学メディアに拡張したくて、コンセプトを書き換えたり、デザインを一新したり、「トビタテ発信局」から「トビタテジャーナル」に名前を変えたりしました。また、サーバーが壊れたときは、新しくサーバーを建てて、そのサーバーにデータを移行したりしました。「トビタテ発信局」のサーバーは闇でした笑。技術的負債ってやつです。

Before「トビタテ発信局」

After「トビタテジャーナル」

 

時が経つと、その女の子も忙しくなってきたこともあり、このプロジェクトから抜けることになりました。すると、今度は、ぼく1人になり、知らないあいだにリーダー的なことをやるはめになってしまいました。まあ気にせず、継続して運営していると、「協力したい」と新しく言ってくれる人が何人も現れました。

協力してくれるといってくれたみんなのおかげで、トビタテジャーナル内で、下記で紹介しているように、教育留学レポートをはじめたり、podcastやInstagramと連携したりすることができました。最近では、アプリもできたりしました。

 ぼくがこの経験を通して、学んだことは、次の1つです。

それは、「なにか将来やりたいことがあっても、具現化できなかったり、仲間がいないときは、身近な誰かに協力すれば、うまくいく」ということです。いきなり自分のやりたいことだけを主張せずに、身近な誰かに協力して助けたり、結果を出していけば、周りの信頼を得られ、自然と自分の周りに仲間が集まったりするのです。

そうなると、今度は、本当に自分がやりたかったことに、仲間と武器を手にした状態で取り組むことができるのです。

⑥「留学を広義しよう」

「海外の大学に行くだけが留学」だとか、「留学といえばアメリカ」というのは古い考え方です。海外の大学に行くだけが留学じゃなくて良いはずです。留学には、必ずしもTOEFLが必要じゃないと思います。ラオスに九九を広めることだって留学だし、海外留学が全てではなくて、京都から東京に行くことだって留学だと、思うのです。

留学するとは、大学だけでなく、垣根を超えた人材の流動による異文化理解すべてです。留学は、学びを加速させ、新しい人生の可能性に出会える秘訣です。留学は、もっと広義されるべきです。

トビタテジャーナルは、「留学を広義する」をコンセプトに多種多様なバックグラウンドを持ち、多岐にわたる分野で留学を行う学生の活動記録・体験記をまとめた留学メディアです。

既に400記事くらいあって、北米から、ヨーロッパ、アジア、オセアニア、南米、アフリカまで、百人以上の留学生が、多種多様な専門分野とテーマで留学体験記や留学に関する情報を投稿しています。また、文章だけでなく、PodcastやInstagramも投稿されています。

プロダクト: トビタテジャーナルのサービス内容

 

 

 

  • 教育系留学レポート: 留学生の中でも教育に関する留学をされてきた方の海外での学びや経験についてを教育専門記事として掲載していくものです。収益化はしていません。写真は、ハーバード大学へMOOC留学した方の記事です。自分も投稿したい方は、こちらのメッセンジャーまでどうぞ。

 

 

  • 留学podcast: 現在、留学中の人や留学から帰ってきた人に、留学podcast(ラジオ)に出演してもらい、留学経験について赤裸々に生の声で語ってもらっています。収益化はしていません。写真は、インドでファッションショーを行った留学経験者のpodcastです。出演に興味がある方は、こちらのメッセンジャーまでどうぞ。

 

 

  • 留学Instagram: 世界中に散らばっている留学生のリアルな留学体験が伝わる写真を写真共有サービスInstagramに投稿しています。収益化はしていません。写真は、ブラジルに留学している留学生がリオオリンピックでサッカーの試合を観戦した時の写真です。投稿に興味がある方は、こちらのメッセンジャーまでどうぞ。

 

 

  • 留学イベント: 定期的に、オフラインで、留学相談イベントや留学触発イベントを開催しています。イベントには、留学に興味がある人たちと留学を経験した数十人を招待し、お互いにコミュニケーションをとってもらっています。無料が多いですが、参加費をとっているイベントもあります。興味がある方はこちらのメッセンジャーまでどうぞ。

 

  • オンライン留学相談機能(留学codeとの連携): ぼくは、留学メディア・トビタテジャーナル以外に、ぼくの人生と留学業界の命運をかけた留学サービスに取り組んでいます。それが、留学codeです。留学codeは、留学経験者と留学したい人をつなぐ『 オンライン無料留学相談』サービスです。このサービスについて書くと長くなるので、興味がある方はこちらをあとで読んでみてください。なので、トビタテジャーナルと留学codeは連携をしています。具体的には、留学体験記を投稿した人の文章を読んだ後に、その人に実際に留学相談をしてみたいと思ったら、その人に留学相談申請を送ることができるんです。実際に、留学した人の留学情報を知ってそこで終わりではく、そこから一歩踏み出せる仕掛けを作りたいんです。
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「場所」から「人」へ、「スタンプラリー」から「体験」へ

ぼくは、1か月ほど前、アメリカの東海岸のほうに旅行してきました。ハーバード大学や自由の女神やブロードウェイのミュージカルなど、観光名所と呼ばれているような場所をひととおり回ってきました。

そのときに思ったのは、もちろん楽しかったんですが、一方で、ただの観光ってすごく消費的で、なんというか、スタンプラリーみたいだったな〜と思いました。有名なあれをみにいって、おおすごい、でかい、はい見た、次!みたいな。それは、写真には残るし、インスタグラムで自慢できるんだけど。消耗するというか。

なんか、満足度高くないな〜と、その時以来思うようになりました。べつにきらいなわけじゃないんですけど。じゃあ、それでも「海外旅行したい」という気持ち自体はあるぼくは、いったいどうすれば満足度が高くなるんだろうと少し考えました。

すると、2年前に、シリコンバレーに3週間の海外旅行をしたことを思い出しました。結果的には、3週間になったのですが、当初は1週間で帰る予定でした。しかし、あまりに楽しかったが故に、帰りに乗るはずだった飛行機を捨てて、新しく買い直してまで、滞在期間を延期させたんです。あー、あれだったのかもしれない。と思いました。

ぼくは、滞在期間の間に、なにをしていたのかというと、大変に現地の人達の尽力をお借りしながら、シリコンバレーで働いている方や留学している人に会いまくりました。若輩者のぼくが、お会いするなんて恐縮してしまう程の方にさえ会いに行ったり。(お世話になりました。)(と同時に、人に会うだけではダメだとも学んだんですが。)

これがもう、当時は、楽しくって、楽しくって。本当に、たくさんの素晴らしい方に出会えたおかげで、ぼくの人生は変わりました。あの3週間がないと、今のぼくはないという自負があります。なにが良かったかって、たぶん、自分ごとだったのがおもしろかったんじゃないかと。ぼんやり見えていた将来像が、どんどん鮮明になっていくあの感覚が。

「おれは、なにをどうすれば、どうなれるのか」というのが明確になったんです。どんなにかけ離れているように見えていた人でも、実は自分と似てるところがあったり、自分にもできるんじゃないかみたいな。あれから2年後、ぼくは、シリコンバレーに再び来ています。今度は、留学という長期滞在という形で。そして、自分のプロダクトを手にして。

もしかしたら、旅行の目的地は、「場所」 ではなく「人」にするのもアリなのかもしれません。だから、トビタテジャーナルにも、そのときに感じたエッセンスを取り入れたいと思っています。

例えば、ドイツに留学した人なら留学したその人の、その人を主語にした「私はここで、こういう思いで留学して、こういうことに取り組んだ」という話が聞きたいし、その人と対面して、その人自身の声を聞きたいはずです。

それが美しく伝わる、そういう仕組みにしていきたい。トビタテジャーナルを、そういうプラットフォームとしての、留学生の思いに根ざしたウェブメディアに。

実際に、この東京大学の学生プログラマーがシリコンバレーのスタートアップでインターンした留学体験記を読んで、あ、この人に話を聞きたい、と思って、留学codeを通じて、留学相談をして、本格的にシリコンバレーに留学することに決めた人がいました。

留学生を伝えるメディア。留学生と留学生とをつなぐメディア。留学の核となる、各地の「留学生」、各地に留学するためのハブとなる「留学生紹介メディア」

とあるコミュニティから留学業界を代表するメディアへ

DeNA守安氏「認識が甘かった」ーWELQに端を発したキュレーションメディアの大騒動

少し前ですが、DeNAのWebメディア事業が大炎上しました。SEO戦略によって、デマ医療情報やニセ科学情報が検索の上位に表示されていたからです。この騒動はWebメディア業界に大きな波紋を呼びました。

トビタテジャーナルでは、welqののように、SEOにはほとんど頼っていませんし、取り組む気もありません。ページビュー数ではなく、「コンテンツを契機とした留学相談数、留学者数」を重視しています。トビタテジャーナルでは、購読者が記事を読み終わったあとに「わたしも留学しよう」と思えるような設計にしたいからです。「わたしも留学しよう」の連続こそが、留学とテクノロジー業界の発展につながると考えたからです。

IT業界の人間の多くはTechCrunchというメディアを読んでいて、現在TechCrunchのツイッターは800万人以上のフォロワーがいます。 栄えている業界には、TechCrunchのような「業界を代表するメディア」があるものです。「業界を代表するメディア」は、どんな分野でも、その影響力が強く、人材をスムーズに引っ張ってくきやすくします。

そして、「業界を代表するメディア」の背景には、SEO戦略などとは一線を画した、確個たる信念や哲学があるものです。

トビタテジャーナルが、いつか、そんな「留学業界を代表するメディア」になれればいいなと思っています。

トビタテジャーナルはこちらからご覧になることができます。

アプリはこちらからダウンロードできます。

 

この人に留学相談したい方は、留学codeからどうぞ