インドネシアの水環境問題に取り組む 〜持続可能な水環境の形成に向けて〜

はじめに・・・開発途上国の水環境事情に疑問と危機感を持ち、「持続可能な水環境」の実現の一端を担いたいと思い、インドネシアの排水処理センターにてインターンをしています。技術だけでなく人の生活や文化、経済的事情などが絡み合い、現状が悪化してゆく中で、まずは自分にできることを考えて行動していきます。

厳しい現状:インドネシアの下水道普及率はたったの3%

いきなりインドネシアの話をしてもピンとこないので、まずは日本の話をご紹介します。

近年の日本における汚水処理施設の処理人口(汚水を処理できている人口)は約1億1200万人です。これを総人口に対する割合でみた汚水処理人口普及率は約90%です。 ですが残りの10%の1400万人もの汚水は浄化槽のみもしくは不十分な処理のまま河川に流れてしまいます。

次にインドネシアの話をします。インドネシアの人口は現在2.5億人を超えています。下水道普及率は2011年時点で3%、現在伸びていても5%と予測すると、残りの95%の2.38億人の汚水が不十分な処理、もしくは垂れ流しで河川水や地下水を汚染し続けています。(環境省 平成25年度末の汚水処理人口について:https://www.env.go.jp/press/press.php?serial=18648)

 

インドネシアに下水道を張り巡らせば問題は解決するのか?

現在ジャカルタにて PPP :Public Private Partnership (官民共同のインフラ整備などの公営の事業に民間事業が参画して事業を行う)として日本からの参画もあるものの、都市部でも10%にすら満たせないのが現状です。インドネシアだけでは、都市部ですら下水道設備を整えることが難しく、その他の都市や郊外でも非常に難しいです。

 

コミュニティ排水処理という代替案

図1(2014年 現在の受入先NGO ジョグジャカルタにて)

私は必ずしも先進国のあり方が、途上国にとっても正解であるとは考えていません。日本には日本の、インドネシアにはインドネシアにあった排水処理のやり方があり、それは価格、技術、文化に強く依存すると考えています。

現在のインドネシアでは、とても高価な下水道を通すよりも病院、ホテルなどの公共、民間施設や住宅密集地などのコミュニティごとに排水処理をしてしまった方がより早く確実に環境を変えることができます。現在はNGOの業務として、産業施設への排水処理設備の営業の同行、メンテナンス、記事の作成などを行っています。

今後はインドネシアのローカルの住民に対して排水処理設備の導入ポテンシャル調査、現地の下水処理場への訪問調査、文献調査を行い、研究調査として進めつつもジョグジャカルタの公共事業省でも排水インフラについての話の機会を持てるように計画しています。

インドネシアでの活動についてのブログを公開しています。現地での生活、研究、研修内容などを更新していきますのでぜひご覧下さい 🙂  http://ohno-san.hatenablog.com/

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ABOUTこの記事をかいた人

トビタテ4期生の大野です。現在、インドネシア語の勉強と排水処理・エネルギー開発を目的にインドネシアはジョグジャカルタに留学しています。わたしに、留学相談したい方は、留学codeからどうぞ。http://www.ryugaku-code.com/mentors/44