東北合宿~東北のトビタテ生が集い、東北のこれからを考えた1泊2日~

%e6%9d%b1%e5%8c%97%e5%90%88%e5%ae%bf

1. 東北合宿開催の理由と目的

トビタテ生のコミュニティ

留学という共通のキーワードを持ち、多様や経験、知識と人間性を持ち合わせたトビタテ留学JAPANの学生達。

トビタテ!という魔法の言葉一つで繋がったトビタテ生のコミュニティは、多種多様な経歴を持った多分野の学生が集まる宝庫です。

※トビタテ生:官民協働の奨学金制度トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラムに採用された学生のこと

これからの将来、分野の壁を越えて、さらには国の壁を越えて何か新しいことを生み出せる、そんな可能性を秘めたコミュニティがここにあり、この良さを未来につなぎたい。

トビタテ生が少ない!

コミュニティ形成にはまず人が繋がることが必要ですが、そもそも東北地方にはトビタテ生が少なく、身近な地域で簡単に繋がることができないという現状がありました。

number

第1~4期にトビタテに合格した学生の数

上図を見ると、宮城県を除いて東北のトビタテ生は極めて少ないのが分かります。全東北のトビタテ生は約1600人いる全国のトビタテ生(2016年6月現在)のわずか5%に過ぎないのです。

東北を元気にしたい

そんな中、「東北を元気にしたい」と立ち上がってくれた学生がいました。こともあろうか、彼はトビタテに合格したばかり、当然留学前の学生でした。

人数が少ない東北だからこそ、1回みんなで集まろうじゃないか!親睦を深めて、なにか東北を元気にする活動のファーストステップを踏み出そうじゃないか!そんな熱い想いを持った4期生が中心となり、この東北合宿は動き始めたのです。

2. 開催地MORIUMIUSとは

モリウミアスのある宮城県石巻市雄勝町は、東日本大震災によって町の8割が壊滅し、人口は約4300人から1000人以下まで減少してしまいました。地域の復興への想いから、高台に残る築93年の廃校が5,000人以上のボランティアや企業、団体、地元の人々の協力によって、「モリウミアス」として生まれ変わりました。

%ef%bc%91

MORIUMIUS外観①

2

MORIUMIUS外観②

モリウミアスは雄勝町の豊かな森と海に恵まれ、自然風景と伝統が色濃く残る場所で暮らしと自然が共存する環境を学ぶ機会を提供しています。こどもたちの好奇心と探究心を刺激する複合体験施設となっています。

pig-and-bio

左:施設で飼育している豚さん、右:田んぼとビオトープ

モリウミアスは「サステナビリティ」(持続可能性)という考え方に基づいた宿泊体験を大切にしています。

kamado

左:調理スペース、右:お湯を沸かしている様子

3. 合宿の内容

1日目

10:20 JR仙台駅集合 貸し切りバスにてMORIUMIUSへ移動
12:30~13:30 MORIUMIUS施設見学
13:30~14:20 自己紹介

7

自己紹介の様子

14:30~16:30 ワークショップ①

~東北を盛りあげていくために、トビタテのコミュニティをどう生かしたいか~

これをテーマにトビタテ生としてやりたいこと/できることをグループ(3-4人)でブレインストーミング。

8

ワークショップの様子

出てきた面白いアイデアたち(例)

  • スポーツイベント開催
  • トビタテ説明会 東北ツアー
  • 旅行/BBQ
  • 合宿開催
  • 同窓会
  • 留学中の学生にリアルタイムで声を聞ける説明会
  • トビタテ!生によるガイドブック作成

トビタテ生としてできそうなこと/やりたいこと

  • トビタテ×五輪 (トビタテガイド軍団)
  • トビタテ生図鑑 ―トビタテ生の留学/活動を紹介する図鑑を紙媒体で作成し、高校へ
  • 留学中の学生の生の声が聴ける説明会(LIVE)
  • トビタテ学校創設(短期プログラムなど)
  • トビタテ生による観光地/文化紹介ガイドブック作成 ―世界各国の情報が集約!
  • トビタテのWebサイト創設

トビタテ東北としてできそうなこと/やりたいこと

  • 就活×学生 相談会
  • 保護者向けトビタテ説明会
  • トビタテ合格者が少ないマイナー大学へのアプローチ
  • 祭りでトビタテブースを出展する
  • ヤドカリin 東北
  • 合宿

16:30~17:40 露天風呂
17:40~19:30 夕食準備
19:30~20:00 夕食

20:00~22:30 MORIUMIUS理事 油井さんによる講演

若手官僚グループ「こんせんと」との交流

※「こんせんと」は、東日本大震災以降、被災地のために「何かできることはないか」との思い を共有した若手国家公務員有志の任意の集まりです。ちょうどこの日、偶然にもMORIUMIUSで合宿をしていました。

―官僚と聞いただけでお堅いイメージがありました。しかし、実際にお話してみると、日本の教育のためにできることは何か熱心に考えており、私たちトビタテ生の意見にも真摯に耳を傾けて下さり、時間を忘れるほどの熱い議論を交わしました。11月に再び交流会を計画しています。

22:30~23:00 本トビタテプロジェクトに全身全霊をかけて関わっていただいていた故・押鐘氏にささげるキャンドルナイト

9

キャンドルナイト

23:00~4:00 団欒 4:00頃から突如翌日昼食分のカレーを作りはじめる

2日目

8:30 起床
9:00~9:30 朝食
9:30~10:10 各地の現状報告 プレゼンテーション(青森代表、福島代表、とまりぎコアメンバー)

10:10~10:40 MORIUMIUS理事 立花さんによる講演

―こんなに熱い大人が身近な地域にいることが嬉しかったです。何事も考えて行動するタイプだった方が、震災を機に「何かしたい」という思いだけで行動した結果、このモリウミアスが誕生したと聞き胸が熱くなりました。

10:40~11:30 ワークショップ②

興味があるテーマごとに集まって、ネクストアクションを考える

  • 留学生増加に向けて、高校生へのアプローチ
  • 就活×学生
  • トビタテ生が少ないマイナー大学へのアプローチ

11:30~12:30 昼食
1:00 MORIUMIUS 出発
3:00 JR仙台駅着 解散

10

手作りの食事をみんなで囲む

4. 参加者の感想

堀籠 莉奈(4期・多様性人材コース)

「得意のイタリア語を生かして、地元のために何か貢献できないか」

この思いを実現できるのは、トビタテのおかげです。私は9月からアグリツーリズモを学びにイタリアへ留学します。帰国後は、宮城県内の地域活性化、インバウンド増加、そして復興のために尽力したいと思っています。トビタテ東北合宿に参加して、素晴らしい仲間たちと出会い、「自分の実現したいこと」は「みんなで実現できること」だと気づくことができました。帰国後、日本で、そして東北で、トビタテ生と活動できるのが楽しみです!ワクワク!

細矢隆太 (4期・地域人材コース)

トビタテのコミュニティはどんどん大きくなってるけど、どうしても都市部でしかイベントがない

そんな風に思っていた時にちょうど東北合宿のお話をききました。自分は地元浜通りで復興の様子を見て回るスタディツアーを開催した後だったのでそれの報告もふまえて行く事を決めました。参加者の人はみんな同じように地元に熱い気持ちをもつ人ばかりで、刺激的な2日間を過ごす事ができました。自分は今夏留学を控えているんですが、早く帰国して地元のために活動したいです。そんな気持ちにさせてくれた合宿でした。

周毅博 (4期・理系、複合・融合系人材コース)

三文字で振り返ると「濃ゆい」

が、しかし欲を言えば自分たち次第で「もっと濃ゆくできた」というのが正直な感想です。全体的な感想としては、大きく二点。一点目は、周りの人は世界を違う視点で見ているということ。今まで生きてきたバックグラウンドが違うので当然と言えば当然ですが、自分と違う視点や価値観を持ってる人と喋るのが純粋に楽しかったです。二点目は、優秀なメンター(社会人)がいることで全てのベクトルにおいて、学生レベルでの限界点を引き上げてくれたことです。本当に出会いに恵まれました。

これからの活動について(僕自身の課題でもありますが)、「継続」することが一番大事だと思います。この合宿を一回やって、「はい、楽しかった、バイバイw」だったら時間も金も、勿体無いだけなので、小規模でも不定期でも各自が常に問題意識を持って「考えること、行動すること」を止めないことが大事だと思います。

5. 今後の活動

合宿参加者を3つにグループ分け、今後の活動について話し合いを行いました。

留学生増加に向けて、高校生へのアプローチ

偏差値だけで決める大学選択でいいのか?高校生にとって、大学生が大学で何をやっているのかは意外と未知の領域です。

大学生と接点を持てる場を提供することは、視野を広げられるだけでなく、進路選択にも役立ちます。

このような機会を設ける中で、留学というオプションの存在も知ってもらいたいと考えています。

就活×トビタテ イベント

東北で最もトビタテ生が多い東北大学で実例をつくり、他の東北地方の大学でも実施する予定です。

企業説明等のイベントと差別化した内容で、理系や文系ごとに分けてアプローチしていきたいと考えています。

トビタテ生が少ないマイナー大学へのアプローチ

宮城の東北学院大学や仙台白百合女子大学、岩手の岩手県立大学等、その地域ではある程度知名度のある大学でもトビタテ!合格者がいないことを受け、そういった大学を始めマイナーと思われる大学にもアプローチをし、まずはトビタテ!を知ってもらえるような活動を行う予定です。

上記3つのプロジェクトの進歩状況を全体で共有しながら、グループごとに進めていきます。


この記事は合宿に参加したYamamotoとHigaの2人が担当しました。

Yuki Yamamoto

yuki-yamamoto11018799_419485421560028_4714615777553181716_n1993年、福井県生まれ。トビタテ留学JAPAN日本代表プログラム第1期生。専攻は海洋生物学・水産学。官民協働海外留学支援制度を利用し、アメリカハワイに半年間留学する。現在は東北大学でカレイ類の遺伝子の研究を行う傍ら、東北地方のトビタテ生の活動の取りまとめ役を務める。

 

 

Mana Higa

mana-higaトビタテ新興国コース2期 日本の北と南のハイブリッド。(出身は北海道だが、沖縄の血も流れる) グミが大好きで、お店で売っているグミは殆ど食べたことがある。 ベトナムで10ヶ月間、国際的なビジネス感覚や新興国でのマーケティング営業、新規事業開発を目的にインターンシップを行った。

 

この人に、留学相談したい方は、留学codeからどうぞ

ABOUTこの記事をかいた人

Yuki Yamamoto

1993年、福井県生まれ。トビタテ留学JAPAN日本代表プログラム第1期生。専攻は海洋生物学・水産学。官民協働海外留学支援制度を利用し、アメリカハワイに半年間留学する。現在は東北大学でカレイ類の遺伝子の研究を行う傍ら、東北地方のトビタテ生の活動の取りまとめ役を務める。わたしに、留学相談したい方は、留学codeからどうぞ。http://www.ryugaku-code.com/mentors/42