日本人留学生が米国でインターンシップを行う最も簡単な方法

Photo Aug 05, 6 59 45 PM
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どうも、トビタテ2期生の土屋春樹と申します。

シアトルのワシントン大学大学院にて半導体の研究を行った後、最近までサンフランシスコ近辺(シリコンバレーって言いたいけど厳密には違う)で資金調達後1年も経ってないホヤホヤなハードウェアスタートアップにて電気系のエンジニアとしてインターンをしておりました。いよいよ帰国が近く、インターンが終わりつつあります。

今日はアメリカでインターンを行う際のビザについて交換留学をした立場から僕の経験をシェアします。以下僕のブログからの引用です。

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最近サンフランシスコのハードウェアタートアップでインターンをすることを友人に伝えると、

ビザはどうなっているんだ??

という質問をかなりの頻度で聞かれました。

 

それもそのはず。

 

アメリカと言えば入国や就労に関してとても厳しい基準が設けられている事は有名だ。アメリカの企業が留学生を採用する際には、多くの場合企業側が契約している移民専門の弁護士と相談の下ビザの取得にかかる煩雑な処理をすることになる。就職ならまだしも、短期のインターンなんかで企業にそれだけの手間を割いてビザを発行してもらうのは相当ハードルが高い。特にエンジニアなんて供給人口が多い分野ならアメリカに幾らでもビザ発行の必要がない優秀な学生がいるわけで。。。

 

僕の場合、正確に言うと自分の専門とインターン先での業務は割とかけ離れていたし特段役に立つ様なものではなかった。(数回行ったインターン先との面接でも僕はことごとく技術的な質問に答えられなかった。)

 

それでは僕はどうやって米国でインターンをするに至ったかというと、それはアメリカの学校に留学する学生に与えられる特権的な制度を使ったからである。

 

一般的に敷居が高いアメリカでの就労ビザの取得だが、今回僕が申請したJ-1 Training programというのはステップが非常にシンプルであり、かつ相手側の企業のビザスポンサーシップ(ビザ発行の煩雑な手続きを請け負うこと)が必要ない点で優れており、相手側企業も”それなら”と受け入れてくれる可能性が高くなる。

 

もちろんインターン先自体を探すこと自体も簡単なことではない。けれども今回はアメリカでインターンをする際のビザの取得についてあまりまとまった記事が無かったのでそこに絞って書いてみることにする。

 

※米国の移民局の制度は非常に複雑で、例外的なケースや変更がなされることもある。だからこの記事は2016年現在での僕の経験をケーススタディとして書いている事を頭に入れて欲しい。そして、負担ではあるがもし本気で考えているなら自分の所属する留学先大学や、移民局の硬い文章を読み解いてほしい。

 

J-1 Visa(とF-1 Visa)

J-1 Visaについて

“交流訪問者プログラムの J ビザは、教育、芸術、科学の分野における人材、知識、技術の交流を促進するためのビザです。”

米国ビザ申請 | 交流訪問者ビザ – 日本 (日本語)

 

学生が取得できるビザとしてはおそらくF-1ビザに並んでスタンダードなものだと言えるだろう。僕の身の回りでは正規で留学している学部生や大学院生、又はカレッジ、語学学校に通う学生がF-1, 対してJ-1ビザは交換留学、大学での研究を目的とした留学や、自分の学ぶ分野での企業でのインターンシップを行っている学生が取得している。

留学生であればほぼ全てのケースでこのどちらかのビザを取得するはずで、共に卒業や留学終了後にはF-1であればOPT (Optical Training)、J-1であればTraining Programという名の下に卒業後の一定の期間の間、企業での就労やインターンが行えるというルールが設定されている。

但し、ここで大きく異なるはF-1ビザは学位の取得後に限り就労が可能なのに対してJ-1ビザはプログラム終了後に就労が可能な点だ。またF-1 OPTでは申請に数ヵ月かかり手数料として500ドル以上の支払いが必要だそうである。その点J-1ビザであれば、”自身がアメリカで学んだ事に関連した分野に限り” 学位を取得せずとも最大で”18ヶ月”or”J-1で行っていた留学期間”のどちらか短い期間まで就労をすることができ、申請自体も1週間ほどで終えることができる。

 

特にトビタテに応募する人はそうだと思うが、米国の大学や語学学校、カレッジで学びその後に実践的なインターン等の活動をしたい人が多いだろう。計画を立てる時はまずこのビザの違いについて頭の片隅に入れておこう。

 

そして、間違っても観光ビザで再入国して、や、どうにかしてコソッと働いてみようなんてことは考えないで欲しい。僕はそんな方法でうまくできている人を見た試しが無いし、もし出来たとして移民局にバレた時には、会社も責任を追うけれども、何より自身の将来の米国での活動に大きな支障が出てしまうかもしれない。また一度強制帰国やビザの失効を食らうとESTAが取れなくなるらしい。

 

J-1 Training programの申請

晴れてJ-1ビザでアメリカへの入国が決まったとしよう。順調に交換留学やら研究やらを進めてもらいつつ、ビザに記載された失効日の2~3ヶ月程前を目安にインターンの申請を進めよう。

 

と言っても用意するものは

  • ビザ延長の申請書及びインターン内容の説明書
  • インターン先からの受け入れ証明書
  • 銀行の残高証明等
  • 延長分の保険
  • (ソーシャルセキュリティーナンバー)←有給の場合

 

だけである。上で述べたようにJ-1 Training programでのインターンはJ-1での留学との関係がある分野である必要があるため、その関わりを説明するように求められるだろう。僕の場合は、自分の所属する学部の誰かに関係性を証明する一筆を書いてもらう必要があった。この証明について移民局でははっきりとした基準は無く、学校が認可すれば基本的にビザが通る様である。

証明すると言っても証明書を書くことになった工学系の事務員は全く技術には関わりのない人であり、結局僕が彼が書くべき内容について下書きてきなものを作成して説明を行った。結局のところ、僕のインターンと僕の勉強の関係性は僕が証明したに過ぎないのである。

僕の場合は工学部でトランジスタの新しい材料に関する勉強や研究をしていて、インターン先ではやはりトランジスタを使った製品の開発をすると言った説明だった。(専門的に聞こえるかもしれないけども、表現の仕方次第であり、実際相当抽象的な説明だと電気をやっている人なら分かるだろう。)

 

インターンを行う先方にも、業務内容と自分の勉強内容との関連性について触れてもらうように伝えて受け入れ証明を書いてもらおう。J-1 Training Programは企業にとってシンプルな受け入れ証明を書くだけで済むこと、学生にとって面接などがなく学校がスポンサーのまま比較的簡単にビザを取得できる点で非常に優れている。

 

こんなんであるが、その書類を大学事務に提出すればあとは1週間程度でVISAの延長が行われ新しいDS-2019(滞在許可書)が手元に届き無事働くことが許されるわけである。

 

さいごに 

インターン先自体を見つける事は確かに容易ではないかもしれないけれど、自分がその会社でできることや熱意を伝える事に加えて、J-1 Training Programについて説明し自分には煩雑なビザサポートは不必要なこと、もし奨学金等を受給予定であれば僕がやったように、政府の奨学金の後ろ盾があるので生活資金や給与面で心配は要らないことをアピールすることはある程度有効だろう。

 

個人的にはアメリカの企業の風土やスタートアップの動きの速いエコシステムを垣間見ることができて非常に良い経験となったので、今留学中、又はこれからアメリカに留学する学生には是非長期休暇等を利用して米国で働いてみるという選択肢を考えてみてほしい。

 

次回は実際に僕が行ったインターン先での生活について書いてみたい。

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