若者に大人気のランイベント、イギリスではブラジャー姿で夜通し走る?

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およそ2年ほど前から、日本の若者に大人気となっている「ランイベント」
最近はカラーランやエレクトリックランなど、多様なランイベントが増えていますよね。

そんな中、現在イギリスに留学している私は、衝撃のランイベントと出会いました。
その名も

「the MoonWalk London2016」

なんと参加者はブラジャー姿で夜な夜な走るというセクシーなイベント・・・?
これは潜入するしかない!ということで、行ってきました!

ユニフォームはブラジャー??


ランイベントといえば、決して走るだけではなく、それぞれ友達とお揃いの派手な格好をして参加するのが楽しみの一つでもありますよね。

しかしながらこのイベントは、ただお揃いの可愛い格好をするだけではなく、

お揃いの「ブラジャー」で走る!!

ブラジャーを着て走ることがなんと必須だというこのイベントのために、参加者たちは手作りでオリジナルなブラジャーを作ったりするのだとか。

男性も勿論ブラジャー必須!
実際に会場でも何名かブラジャー姿の男性を発見しました(笑)楽しそうすぎる印象。

走る時間帯はなんと夜中

スタート時間は3パターン。

①18時から真夜中
②真夜中から朝6時
③朝6時から昼まで
それぞれ6時間以内に完走すれば、走っても歩いても良いといったルール。

何が一番クレイジーかって、「気温」です。
今回私は4時半に起床し、ナイトバスで開催場所へ向かい、朝6時の部を偵察へ行きましたが、その時間帯でさえ気温は

ズバリ、5度。

下着になるなんて絶対に無理な気温。
私はヒートテック2枚にニットに分厚いコートにマフラーと完全防備で向かいました。
太陽が出ている6時ですらその気温ですが、夜中となると一体何度なのか・・・

「the MoonWalk London2016」とは

実はこのイベント、乳がんのための募金活動を行う「walk the walk」が主催するチャリティーランイベントの一つでした。ただ募金するだけではなく、楽しみながら一般市民への乳がんに対する意識や、認知度の向上を目指すといったイベント。

走る前には専門医師による乳がん早期発見のためのセルフチェック等レクチャーも行われるということで、参加者もまた、乳がんに対する意識向上にもつながるそうです。

そこまでして乳がん?と、正直思いました。
しかし調べてみると、イギリスは日本に比べて人口が半分にも関わらず、

乳がん発症率はおよそ3倍。

日本では30人に1人だと言われていますが、イギリスでは10人に一人が乳がんを発症すると言われているそうです。

そのため乳がん早期発見に対する意識も高く、検診受診率はイギリスでは80%以上と、日本の受診率30%と比べるとかなり高いです。

実際にどうしてこのイベントに参加したか、といった質問を参加者の何人かにインタビューをしてみると、ほとんどの方が

「身近に乳がん患者の方がいたことから、何か自分にもできることをしたいと思った」

と回答し、乳がんは決して他人事ではないというそれぞれの意識を感じました。

1997年からスタートし、来年20周年を迎える「the MoonWalk London2016」は、
参加費がコースによっては£100(約1万6000円)と、少し高いようにも感じます。
しかし、その認知度や参加者、募金額も年々増し、今年はなんと

約15,000名もの参加者を集め、
その募金額は£3,867,546.97
(約6億1700万円)

(£100以上募金可なので、参加者のほとんどがそれ以上を募金しています。)
1回のチャリティーランイベントでここまでの額が集まるのは、かなり衝撃ですよね。

募金活動やチャリティーと聞くと、どこか真面目だな、なんて印象が正直ありました。

しかし、「the MoonWalk London2016」はそんな印象を覆す、誰もが楽しみながら、誰かの命を救うことができる素晴らしいチャリティーイベントのモデルだと感じました。

「the MoonWalk London2016」に潜入してみて

発症率に差はありますが、乳がんに限らずどんな病気も私にとっては他人事のように感じていました。

「まさか自分がなると思っていなかった」
「もう少し早く病院に行っていれば・・」

なんて言葉がよくドラマなど実際に病気を経験した方の再現VTRなどで使われますが、なんだかそこから意識の違いを感じます。

私はまだイギリスに来て2週間ですが、2度ハプニングに遭遇しました。

1度目は、この「the MoonWalk London2016」に潜入中、インタビューのため開催地からすぐのスターバックスに入った時です。
走り終えた40代ほどの女性が、いきなり店内で倒れました。すると、そばにいた人々が一気に駆け寄り、彼女が倒れて怪我をしないようすぐに支えました。
「すぐに救急車を呼んで!」
と一人の女性は叫び、集まった人々は、
「大丈夫?意識はある?」
と女性へ声をかけます。
一人は彼女を楽な姿勢へ変え、一人はスターバックスで水を1本購入し、彼女にあげました。
迅速な対応のおかげですぐに救急車は到着し、彼女は無事運ばれました。

2度目は、信号待ちをしていた時でした。
一人の女性が信号を待ちきれず、あと少しで青信号になるという時に1歩前へ踏み出した瞬間、横から猛スピードで走ってきた自転車にぶつかり、ものすごい勢いで倒れました。
するとやはり、そばにいた人々は一斉に駆け寄り、飛ばされた彼女のカバンを拾い、意識を確認する女性がいれば、自転車に乗っていた男性に、
「ふざけんな止まれ!降りろ!!」
と叫ぶ男性がいます。自転車の男性は、
「赤だったのに歩く彼女がいけないんじゃないか!!」
というのに対し、周りの人々は口々に、
「スピードが速すぎるんだよ!!!!普通もっとスピード緩めるだろ!」
と叫びます。

一見、そんなアクシデントがあったら私だって、と思うかもしれません。しかしながら私はこれらのハプニングにものすごくショックを受けました。

日常生活においても、そんなシーンが度々見受けられます。
スターバックスにて
「あのコーヒー飲みたいんだけどお金足りなくて、少しくれない?」
なんて言うホームレスの男性に対して、気さくに小銭を渡す光景は、日本では見たことがありません。

その場で出会った見知らぬ誰かのために、本気で心配したり、本気で怒ったりするイギリスに住む人々を見て、決して綺麗事を並べた言葉だけではない、

「他人ごとではなく、当たり前に自分ごととして受け止める」

差を感じた気がします。

今回は「the MoonWalk London2016」について書かせていただきましたが、これからもなにか刺激を受けるたびにこちらに投稿できたらいいなと思います。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

和田海月(わだみづき)

わたし

1994年、東京都生まれ。トビタテ留学JAPAN 多様性人材コース4期生
昭和女子大学グローバルビジネス学部4年(休学中)
好きな食べ物はもんじゃと鍋。もんじゃは2週間に1回、鍋は夏でも冬でも週3食べる。

母子家庭で育ったことから「子育てと仕事の両立」の難しさについて考えるようになり、今年の5月から9ヶ月間、官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~多様性人材コース第4期生に合格したことから大学を1年休学し、英国や北欧諸国に住む人々から「仕事と子育ての両立」を学ぶ。

この人に、留学相談したい方は、Diverseasからどうぞ

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1994年、東京都生まれ。トビタテ留学JAPAN 多様性人材コース4期生 昭和女子大学グローバルビジネス学部4年(休学中) 好きな食べ物はもんじゃと鍋。もんじゃは2週間に1回、鍋は夏でも冬でも週3食べる。わたしに、留学相談したい方は、留学codeからどうぞ。http://www.ryugaku-code.com/mentors/104 母子家庭で育ったことから「子育てと仕事の両立」の難しさについて考えるようになり、今年の5月から9ヶ月間、官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~多様性人材コース第4期生に合格したことから大学を1年休学し、英国や北欧諸国に住む人々から「仕事と子育ての両立」を学ぶ。