離島からのトビタテ便り〜瀬戸内離島見聞録:序〜

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本日の更新はなんと国内、それも離島からのトビタテ便り。瀬戸内海の離島からのトビタテ便り〜離島生活見聞録その1〜です。友達には話せないほど濃いい專門の話を遠慮なく話してもらうこの連載企画。ドイツと韓国への留学から帰国直後に東京から離島へと拠点を移した早稲女5年生が語ります。

トビタテ便りとは

世界中に留学しているトビタテ生から、週に1度1ヶ月の短期集中連載を行ってもらっています。ルールは2つ。「留学先の写真を載せてもらうこと」と「普通の友達には話せないような濃ゆい専門の話を思う存分ぶちまけてもらうこと」です。

8月のトビタテ便りは3人のトビタテ生に書いてもらっています。本日の便りは、国内からのトビタテ便りもありかなということで、離島生活を送る、宮本まどかさんから。

帰国して、離島で暮らし始めて、4ヶ月が過ぎた。

留学を終えて、日本に戻ってから、東京に借りていた部屋を引き払って、いま居るこの島にはコンビニがなくて、一周するのに、車で1時間もかからない島内には信号が4つしかない。夜21時を回れば、信号は点滅状態に切り替わる。

「離島」という文字の通り、本土からアクセスするには海を越えないといけない。瀬戸内海の多くの島には、橋が架かっているけれど、うちの島には橋が架かっていない。濃霧の際には、フェリーは止まるし、通常通りでも最後のフェリーは21時代。11948103_1010258089059212_1343055800_n

島で一番営業時間の長いスーパーも21時には店じまい。居酒屋は数店あるけども、車社会なのに、島に代行業者はなく、飲み会はそんなに頻繁にできるものでもなく、事前に宿を押さえての大行事。

東京に4年も住んでから、ここへ来ると、本当に、本当に、すごく不便。

それなのに、どうして離島に来たかと言うと、ここが匠の島だからだ。

いま私が暮らしている離島、大崎上島は行政上瀬戸内海最大の島で、広島県に属している。この島には、おそらく世界一を誇るものから多少マニアックなものまで6つの日本一がある。そのうちの一つが「多島美」。つまり、一つの地点から見える島の数が日本一、ということ。天気の良い日に、大崎上島にある神峰山に登ると、115の島が見晴らせる。

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そのことから分かるように、この島の周りには大小多くの島がある。それによって、海流も複雑に絡み合う。ここを行き来するには、ある程度の経験や知識が必要。そのため、用心棒・水先案内のニーズも高まった。

複雑に海流が入り組む瀬戸内では、海難事故だけでなく、船の故障が頻繁に起きた。そうして、高まったのが、船の修理のニーズ。

この地理が、造船の島になった所以。

昔、この小さな島には20を超える造船会社があった。3、4ヶ月で船が完成すると、進水式が行われる。20社以上もの造船所があった時代には、ほぼ毎週、島内のどこかで入水式が行われていた。

http://www.osakikamijima-kanko.jp/_src/sc1742/sign.pngより引用

しかし、現在では島に造船所はたった3社。高速道路ができて、陸路が整って、水路が使われなくなって、船の需要がなくなってきていること自体は仕方がないこと。

だけど、船に関わる職人たちの技術を、ニーズがないことを理由に殺してしまうのはもったいない。なんとか活かせないだろうか、という模索をこの島でしているところだ。

本日は、この辺で。
なんでそもそも職人に、匠の島に興味をもったのかについては次回に譲る。

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