2020年の東京オリンピックウエイトリフティング競技種目において、85kg級の世界記録の樹立とともに、金メダルを獲得するためのステップ

プロフィール

山門正宜(やまかど まさのぶ)
愛知県 名古屋産業大学 ウエイトリフティング部所属
トビタテ一期生 多様性人材コース

留学先 台湾
期間 2014/09/06~2014/09/18(一回目)
2014/11/16~2015/01/31(二回目)
学校名 育達科技大学(一回目)
国立臺灣体育運動大学(二回目)

留学概要
大学の海外インターンシップ(正規科目)として、語学研修(半月、中国語)を行い、
その後台中体育運動大学における日本語Teaching assist(2ヶ月半)を行う。さらに、
同大学ウエイトリフテイング部に所属し、世界トップレベルにあるウエイトリフティング選手と競争を行うことにより、競技力向上を行う。
【応募理由】
私がこの留学プロジェクトに応募した理由は、2020年の東京オリンピックウエイトリフティング競技種目において、85kg級の世界記録の樹立とともに、金メダルを獲得するためのステップとして応募しました。
図1は1970年代から現代における日本、中国、台湾の軽量級のメダル獲得数、及びその競技技術の流れを簡略的に示したものです。図1が示す過去と現在の大きな違いは、そのメダル獲得数にあります。1960年から1970年代にかけて、日本のウエイトリフティング競技は、その強さを世界に誇っていました。しかし、1980年代から現在に至るまで、五輪におけるメダル獲得数は0になってしまいました。一方、中国は60年代の日本の練習方法を研究し、84年のロサンゼルスオリンピックを起点にメダル獲得常連国となりました。日本では、80年代以降、食生活の改善により日本人の平均体型が向上し平均体重も増加しました。そこで、重量級が主体だったブルガリアの練習が日本にも導入されましたが、故障者が相次ぎました。このことから、欧州型(ブルガリア)の練習方法は、日本人の体格に合致していなかったのではないかと推測されます。
今回、私が留学を計画している台湾は、60年代の軽量級の練習である中国の練習と、60年代から今も重量級で権勢を奮っているロシアの練習を掛け合わせたものです。ロシアの練習はスクワット運動(以下Sq)(図2)、デッドリフト(足のバネを使い地面にバーベルがついた状態から股関節のあたりまでバーベルを引いてくる動作、以下DL)(図3)などのウエイトリフティングの基本を重視した練習であり、中国は東アジア人の体型にあった練習を行っています。これらをかね合わせた台湾で練習を積めば、更なる競技技術が身につくと考えられます。また図1の中国の台頭は、日本から技術を吸収し約10年後から表れ、現在に至るまで、まだ成長を続けているのが現状です。その意味でも台湾は中国、ロシアから技術を吸収して10年が経過し、男子、女子ともに競技力の向上が目立ち始めています。その中で共に練習を行うことで、彼らの技術を余すことなく吸収し、自身のものにすることが可能だと考えています。そして私が台湾に行き、競技技術と現在師事している平井一正コーチ(1976年モントリオール五輪銅メダリスト)が体得された日本型練習法を今の日本人の体格、骨格にあった練習法へと発展させ、自分自身が結果を出すことによって、日本型練習方法が正しいことを証明したいということが一つです。
二つ目は、技術の修得を主にしつつも、私はそのメンタルについても学習をしたいです。これは、何故生活水準や練習をする環境は世界に引けをとらないはずの日本が、世界ランクの上位にランクインできないのかという疑問に起因します。練習環境のみで考えれば、現在の日本のナショナルチームの練習環境は、世界でも屈指のものだと考えられます。そのような世界的にも優位な環境において、日本はなぜメダル獲得から遠ざかっているのか、反対に発展途上国である東アジア諸国が何故上位争いに加わっているのか。それらを紐解くことによって、メダル獲得への根本的な問題解決へと繋がる、と私は考えています。事実、60年代から70年代の日本も発展途上にありながら、メダル獲得という結果を出しています。練習環境に左右されない強靭な精神力、ハングリー精神が、どのような影響を競技者に与えているのかを経済発展を成し遂げつつある台湾で身をもって体験したいと考えています。
もう一つは、私自身の技術面の能力の向上に最適だと考えたからです。
私は、補強種目であるスクワット運動(図2)、デッドリフト(図3)能力が日本代表級クラスよりも高いという特徴があります(表1)。 私の基礎力は、日本トップレベルにあると考えられます。「基礎力が無ければ、技術力を伸ばしたても強くはなれない」というのは、平井コーチの言葉です。私は、高校卒業まで野球部に所属していました。ウエイトリフティングの競技技術は、未だに初級者の域を出ていないと考えています。しかし、競技歴2年間という短期間で表2のような記録向上を達成できたことや、東京国体(2013年)への出場を果たし、18人中11位の記録を出せたのは、この基礎力のおかげだと自負しています。この基礎力を最大限に活かすために、私は台湾に留学を行いたいです。

【困難を克服した経験】
困難を乗り越えた経験は、私は2013年の3月にクリーン&ジャークの自己記録更新の失敗を挙げることができます。記録が上り調子であった私は、気の緩みから、バーベルを後方に腕と一緒に落としてしまい、脱臼寸前の怪我を負ってしまいました。その時、私は急激に競技種目の記録が伸びている真只中にいました(表2)。2012年から2013年だけでも合計重量で50kg増の記録向上を達成しました。この怪我がなければ、クリーン&ジャーク種目だけでも、2013年の時点でより高い重量記録を狙うことが出来ました。競技種目の記録が伸びている中、私は思い上がりに囚われていました。私が一番強いのだという自己陶酔がありました。それは指導者からも指摘されていたことだったのですが、未熟な私は、どこが思い上がっているのかすらも自覚できないまま、練習を積み重ねていました。そして、怪我を負ったときに初めて、私は、自身の驕りを自覚することが出来ました。
そして、指導者から叱咤激励を受け立ち直り、自覚を持ち直してアフターケアを行うことができました。この経験は今の私に徹底した自己管理能力を与えるきっかけとなりました。この自己管理能力を持って留学先でも常に向上心を忘れず学修に取り組みたいです。

【留学の志】
そして私はこの留学を通して精神的にも、肉体的にも今の自分を凌駕した自分になりたいと考えています。
表3は現在、過去の日本の競技記録、自身の最高記録、そして世界記録をまとめたものです。私の現在の記録では、到底世界に敵うことはできません。しかし前述の通り、私には世界に通用するポテンシャルが備わっています。私が2020年の東京オリンピックで世界記録を樹立し、金メダルを獲得するには、このプロジェクトが必要不可欠なのです。将来の自身のため、同じ競技者のため、そして日本という国を輝かせるための一人になりたいと私は考えています。

以上はトビタテの応募用紙からの抜粋なので固いところもあり図もありません。
お許しください。
何かの参考になればとは思います、どうぞよろしくお願いします。

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