仏独対立を乗り越えて地域共同体を構築したEUを研究することで、日本の今後の対外政策について新たな視点を身につけたい

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ホホウ! 本日の更新は北條真莉紗さん(世界トップレベル大学等コース/ベルギー)の日本代表選手紹介記事です! メキシコと日本2つのルーツを持つ彼女がたどり着いた関心は、潜在敵国との共存を果たしたEUでした。要チェックです!

基本情報

北條 真莉紗 / トビタテ!2期生 世界トップレベル大学等コース

留学先:ベルギー ルーヴァンカトリック大学(UCL)

所属:大阪大学法学部国際公共政策学科 2013.4 入学

出身高校:洛南高校

生まれてからずっと日本で生活してきたものの、トビタテは「日本代表プログラム」。高校時代に奨学金留学を断念した経験からも、純日本人ではないことで受からないのではという気持ちがありました。しかしトビタテは色々な面で寛大だと感じています。ぜひ、純粋な気持ちをぶつけてトビタテの仲間になってください。

留学内容

留学に対する意識

私はメキシコ人の父と日本人の母の間に生まれ、日本で教育を受けて育った。メキシコの家族を毎年のように訪れ、彼らも私たちをしばしば訪れてくれるなか、幼い頃から私は自分が「何人(どこの国の人間)」であるのか、また、「何人である」とはどういうことなのか、そして成長してからは「国」とは何なのかを考え続けてきた。アイデンティティに悩む友人からの相談は、いつも一番に打ち明けられてきた。
そんな私にとって、EUは非常に興味深い対象であり、知的好奇心を刺激してやまない存在である。というのも、EUは、異なるナショナル・アイデンティティや文化的・政治的多様性を乗り越えて「共同体」を造り上げたからだ。法学部のゼミで国際政治を学んでいくうちに、国家に分裂した国際社会において、EUのような横断的地域共同体が生まれ発展していくことの重要性を痛感した。さらにはASEAN+3や東アジア共同体などの今後の東アジアにおける地域ガバナンスにも重要な示唆を与えてくれる。日本は現在、アジア、特に中韓との国際関係が決して良いとは言えない状況である。そこで、仏独対立を乗り越えて地域共同体を構築したEUを研究することで、日本の今後の対外政策について新たな視点を身につけたいと考えている。このため、ベルギーというEU本部の地で、より深い視座を身につけたいと願っている。

EUから学ぶことは潜在的対立国との共存だけではない。日本では深刻な少子高齢化が進みつつあり、労働人口の減少が危惧されている。その中で外国人労働者をいかに受け入れていくのか、そして彼らとどのように共生していくのか。このことについて、移民受け入れや域外からの労働者の受け入れを日本よりも先だって行ってきたEUから学ぶことは多々あると考える。もちろん、課題は多岐にわたり、移民排斥論も存在するEUだが、EUが直面している問題について分析することから、日本人である私が学べることは多いと考える。
この点については、日本での大学での授業だけでは学べない。そのため、EU本部をはじめ様々な公的機関が存在し、国際会議も多く開かれるブリュッセルの近くに身を置き、EUの動きをリアルタイムで注視し、EU域内でのインターンシップを通じて実践経験を積むことで目標達成につなげたい。移民当事者に対する聞き取り調査や、彼らを支援するNGO、NPOでのインタビューも可能なかぎり行いたいと考えている。

留学の目的

留学の目的は主に二つ挙げられる。

第一に、国際政治についての知識、特に国際社会における日本と諸国との国際関係について考えるための知識を深めることである。日本と近隣諸国との関係が悪化している今、今後の地域ガバナンスのあり方について、EUとの比較の中で考察する。

第二に、現在日・EUでEPA交渉が行われていることを筆頭に、日本にとってこれからEUは重要なパートナーとなっていくことは確実である。そのEUは極めて複雑な制度を有することで知られるが、実際にEU本部が置かれたベルギーでEUについて学ぶことで様々な面から理解を深める。また、私がEUについての理解を深めると同時に日本代表奨学生として、日本語学科のあるUCLで日本についての発信活動も行っていきたい。

以下、応募時書類の原文です。

申請コース選択の理由(応募時書類)

UCLはベルギーで最古の大学であり、同国最大のフランス語圏大学である。EU本部のあるブリュッセルに近いということから、私が専攻する国際政治学特にEU研究において極めて優れた大学である。私の学びたい分野で、このような世界トップレベルの環境で学びたいことが本コース選択の理由である。

留学計画の概要(応募時書類)

大阪大学交換留学制度を活用し、協定校であるベルギーのルーヴァン・カトリック大学(UCL)において、欧州連合(EU)の研究を行いたい。具体的には、①EUによる地域ガバナンスの制度運用、②超国家機関であるEUへの市民の参加、③EUとしての対外政策の三点についての知見を深める。その際には、UCLでの講義に加え、同大学所蔵の豊富なEU関連資料を渉猟する。さらに、EU本部が置かれたベルギーという利便性を生かし、公的機関の視察やインタビュー調査を行うことを予定している。それにより複雑なEUという地域機構の実態と運用を統合的に理解できるようになると考える。そしてそのことは、日本にとって今後重要性を増すであろうEUとの関係を構築するうえでも、また東アジアのこれからの地域統合あるいは地域的ガバナンスに向けて日本が担うべき役割やその制度設計を考える上でも、貴重な示唆を与えてくれると考えられる。

 

 

幼い頃から国籍・国境というものを意識していた私が「EUから学び、日本に生かしたい」ということを全面に出しました。

また、留学先へのこだわりも押し出して書くようにしました。

出国まで、日本の歴史・文化、政治・社会について語れるほどの知識と感性を培っておきたいと考えています。

留学相談したい方は、留学codeからどうぞ