インドネシアでアジアの経済と社会保障について研究する

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ホホウ! 本日の更新は吉谷真子さん(多様性人材コース/インドネシア)の日本代表選手紹介記事です。格差問題に取り組むため、彼女が焦点を当てたのは制度の改定や価値観の見直し!? 壮大な計画を要チェック!

基本情報

名前:吉谷真子
所属:千葉大学法経学部総合政策学科
留学先:インドネシア
所属先:①国立インドネシア大学経済学部(5ヵ月)
②Indonesia International Work Camp(2週間)
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志望理由

私は将来格差問題の改善に貢献したいと考えています。(意見の対立が戦争・紛争に発展する原因は何か考えたとき、生活への不満や格差という背景が根底にあるのではと。。。)現在様々なNGO団体が食糧支援・フェアトレードを進めるなど格差是正のために動いています。私もNPO団体Table For Twoに所属し、先進国にヘルシーメニューを提供し売り上げの一部を途上国の給食支援に充てる活動に参加していました。しかし少しずつの前進は大切ですが、効果が時間的・空間的に全体に行き渡るまでは時間がかかると感じました。
そこで格差の根本的な解決には何が必要か考えたところ、制度の改定をすることと、人の価値観や意識を見直す(各主体も自らの利益ばかり求めるのではなくバランスを考えて行動する)ことが重要なのではないかという答えにたどりつきました。
運用しやすい制度設計を学ぶため、在籍大学で政策学を履修しました。その授業では、行政が運用する政策だけでなく住民の自助、すなわち住民自治を学びました。市民が自分の町について考え、自分たちで街づくりをしていく大切さや、住民それぞれが当事者意識を持って問題に取り組むことの必要性を知りました。
私は元々東南アジアに興味を持っていましたが、初めは大学4年間は国内で社会保障や政治についてしっかり学んでから現地の状況を見に行こうと思っていました。しかし、昨年の3月にベトナムのスタディツアーで枯葉剤の影響を受けた子どもと接し、彼らが孤児院を出た後の施設や生きていくための環境が整っていないことに気づきました。日本で現地の状況を知るには限りがあることや、差し迫った問題なのでとにかく早く東南アジアの社会保障の状況を現地の大学で学びたいと考え、東南アジア圏で社会保障を学ぶことができるインドネシア大学への留学を決めました。現地で暮らした後、ニーズをとらえてから問題を根本的に変えていくための制度設計についての勉強を日本でしようと考えています。

留学計画

アジアの経済と社会保障について研究するため、インドネシアの権威で世界各地から学生が集まるインドネシア大学に留学します。多様性の国インドネシアの中での政策の運営を知り、国際問題(貿易、国際協力、食糧、エネルギーなど)に対する新興国の立場や考え方を学びたいです。現地ではInternational Courseを選択するため授業は英語で行われますが、普段の生活やフィールドワークでは英語が通じないため、インドネシア語会話を学んでおきます。国民性や慣習の違いにめげず、むしろ多様性を楽しんで生活しきるタフさを磨きたいと思います。

スケジュール:
・留学前
2月 千葉大学の交換留学生として学内選考に合格。
4月 派遣先大学へ入学申請、情報収集(インドネシア留学経験者に状況を伺い、留学中の生活をイメージ→必要な準備。)
5月 現地大学からVISAの推薦状を受け取り、大使館でVISAの申請(手続きがとても困難なため早めに準備)
6月~7月 渡航準備
経済学、政治学、政策学、社会保障などを広く学ぶ。日本にいるうちに、新聞を読み、社会保障の日本の状況を把握する。東南アジアの政治・経済・社会保障を日本、アメリカ、北欧などと比較した資料を読み、他と比較した東南アジア社会の状況をイメージする。また語学力として、英語とインドネシア語の読み書き、話す力を向上させる。
・留学中
8月 インドネシアへ。引越などを進め、まずは生活のリズムをつかむ。
9月~1月 授業。インドネシアの生の声を聴けるよう現地学生とのネットワークを築く。(日本語専攻の方とも知り合い、お互いの文化や言葉を教えあいたい。インドネシア大学の学生や留学生らと国ごとの価値観の違いや主張の違いなどを討論する。休日にはジャワ島の他の地域やバリ島、スマトラ島に赴いて首都周辺との違いを知り、政策研究の素地にする。
1月 ボランティア。sex workerとして働く母親が多く暮らす地域に滞在し、子どもにマナーを教え、一緒に遊ぶ。また地域の学生や生徒、児童と異文化交流をする。このような外国人によるボランティアが地域にどのような影響をもたらしうるか(悪影響も含め)考える。
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目的・達成目標

まず、社会保障をインドネシアで学ぶ理由は、多様な民族性・宗教・文化を持つ人々が暮らすインドネシアで、市民にとって最低限の生活を保障する「社会保障」をどのように適用していくのかを知りたいからだ。異なる価値観の人にどのように公平性を保ちながら富を再配分するか学ぶ。そして実際にインドネシアで半年間暮らすことで、現地の社会保障制度にどんな問題があるかなど、統計データに載らない情報を現地で肌で感じたい。
次に経済行動についてインドネシアで学ぶ理由は、富の再配分について新興国の立場に立って考えてみたいと思ったからだ。環境問題や貿易摩擦を議論するとき、先進国側と新興国側で意見が対立することがしばしばある。どうしたら双方にとっていい選択ができるのかを、新興国の大学で経済を学び、現地の学生と討論することにより考えたい。
またアジアを見ることによって、日本の制度や他の国の制度を見直してみたい。国や地域によってどんな制度が合うかは異なっている。例えば日本では経済が成熟する前に国民皆保険を実現することに成功したが、これを同じ稲作地域である東南アジアに適用するにはどんな壁があるのか、どのようにして国に合った制度に調整していくか学びたい。
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期待できる学修・実習成果の活用

“留学でアジアの社会保障を学び、東南アジアに合った社会保障の制度設計をアジアの一員として考えたい。近年、インドネシアから日本に看護学生や農業の研修生がいらっしゃるなど、日本とインドネシアの結びつきはますます強まっている。日本はアジアの中でも国民皆保険制度など福祉が最も充実している国の一つだが、少子高齢化が進み制度を改定しなければならないところも出てきている。一方で、東南アジアでも高齢化の進展が予測されており、日本の政策はアジアに注目されている。そのため日本はアジア全体の社会保障の整備を引っ張っていく役割にある。私は留学の経験を活かして日本の代表として世界に貢献できる一人になりたい。

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