獣医療に国境なし

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ホホウ! 本日の更新は鍋田梨奈さん(自然科学、複合・融合系コース/アメリカ)の日本代表選手紹介記事です。日本の獣医療のglobalizationに寄与すべく、アメリカに発った彼女の計画を要チェック!

あいさつ

1期生として、世界最先端の獣医学を体験しにトビタちました。
現在帰国後4ヶ月が過ぎ、来月から社会人となります。
ここには留学前申請書まんまをのっけてます。
ちょっとした疑問や個別相談などいつでも気軽にドーゾ!

Rina Nabeta
埼玉県出身
宮崎大学獣医学科卒業(2015年3月)
動物医療センター 第1種研修医
Facebook: https://www.facebook.com/rina.nabeta.7
メール: you_yamanekoアットマークyahoo.co.jp (アットマークを@に)

応募理由

主な応募理由として以下3点を述べる。
まず始めに、本制度のフレキシブルさが挙げられる。一般的な獣医学留学では、大学間協定を利用するため期間やプログラムが決められており、協定締結校数自体も非常に少なく、選択の幅が限られている。このため留学には留年が必須であり、またはショートステイなどの短期間でしか留学できない。漠然と海外に行きたいという留学ならばそれで十分かもしれないが、より焦点を絞って実践的な留学をしたいと思うと既存の制度では不十分である。本制度では自らが立てたプログラムを支援してもらえるため、より実践的で効果的かつ創造的な留学が実現可能である。さらに、自らの力で計画・立案、実践、確認、還元という一連のプロセスを体験することができ、確かな実行力を磨くことができる。
次に、タイミング。現在、私は獣医学6年教育の最終学年であり、日本の獣医学を学んだ今だからこそ、自分なりの考えを持って、幅広い観点からアメリカの獣医療を学べるはずである。さらに、最終学年は留年せずに数ヶ月間の長期留学ができる学生として最初で最後のチャンスである。数週間だけではビジターという制約があったが、数ヶ月間に及ぶことでより実践的な留学を実施でき、本当の意味で内側から世界を見ることができる。
最後に、本制度のコンセプト。自分一人だけに留まらない留学を支援しており、その一環として留学生同士のコミュニティーの存在がある。人的ネットワークの構築は私の留学目的の一つであるが、海外の人材のみならず、日本の若手人材も含めた幅広いネットワークを築きたい。彼らと交流を持つことで、獣医という狭い世界だけでなく、より広い世界の入り口を見て、知って、感じて、さらに自分自身も誰かの世界の入り口となることができるというのは、大変大きな魅力である。多様な文化的、職業的背景を持った人種が活発に交流することで、それぞれのフィールドにおいて新しい未来を創造し得るのであれば、自らもその輪に加わりたいという願望を強く抱いた。
以上が、本制度を非常に魅力的に感じ、応募するに至った理由である。

困難を克服した経験

146-これは何かを暗喩する特別な数字ではなく、単純に私の身長である。内分泌疾患により一般の人に比べると低身長であるが、中学高校ではバスケットボール部に所属し、両方で副キャプテンを務めた。低身長に加えて私は運動神経のよくない部類に属していたため、最初は周りの人たちから柔らかく反対された。しかし、やりたいことを諦めたくはなかったし、他人よりのみこみが悪いならば、その分練習しようと考えた。私は毎日5時に起きて朝練に行き、自主練習を重ねた。結果、粘り強いディフェンスという独自の武器を手に入れた。身長が低いことは絶対的不利であるが、使い方によっては利点もあるのだと分かった。この経験により、困難や逆境は恐れるものではなく、それをどう克服するかにわくわくし、またその挑戦によって成長した未知なる自分に出会える最高のチャンスであると気付いた。

留学の志

「獣医療に国境なし」を信条に国際的に働くことで、日本の獣医療のglobalization、より一層のレベルアップに貢献することが最大の目標である。日本の医療や科学技術のように、獣医療も世界を牽引するような、より高度なレベルに到達できると考える。そのためにまず、自分自身がグローバルに活躍し、日本と世界とをつなぐ中枢となりたい。
卒業後は留学で得た人的コネクションを活かしてアメリカに渡り、数年間かけて獣医病理学を中心に、最先端の獣医療を学ぶ。その間レジデントに応募し、採用されればACVP資格を取得する。
在米中は病理診断医として業務に携わる傍ら、ACVPやAmerican Society of Veterinary Clinical Pathology ; ASVCPなどの専門医が一堂に会する定例会に参加し、コネクションを深めるだけでなく、人的ネットワークを広げていくことで、日本学生や獣医師に積極的に留学先や参考人物を紹介し、日米間の獣医界の交流を活発にする。アメリカでは検体数が桁違いに多いため経験を積みやすく、加えて動物園・水族館動物などのエキゾチックアニマルの絶対数も多く、より多種多様な動物を病理診断する機会が多い。アメリカだからこそ経験することのできる多数の症例から幅広い知識を養い、病理診断医としての診断技術を磨く。
帰国後はACVP有資格者またはレジデントの日本人獣医師により構成されるコミュニティー(Japanese Group of ACVP ; JaGA)に参加し、お互いの病理学的見識を深めるだけでなく、日本の専門医制度や日本人獣医師の海外進出の道について議論を交わす。大学や動物病院、診断会社においてセミナーや講義を開講することで、カリキュラムには含まれない事項についても学生や獣医師と知識を共有する。このような取り組みにより、日本獣医療の根幹をなす獣医病理学の水準の底上げを図る。また、病理診断医としてのみならず小動物臨床医として日本の先端総合医療機関に勤務し、病理医および臨床医の両方を経験することで、獣医療に対する総合的な幅広い視点を養いながら、自ら最先端の獣医療を実践して情報を発信し続けたい。そして、海外の最新情報に常にアンテナを張り受信しておくことで、日本人獣医師が海外と交信、交流する場を提供し続けたい。個人の力でできることは限られているが、一例となる道を示すことで、後に続く人達の指針やロールモデルとなり、留学意欲の醸成そして日本獣医界全体の活性化に繋がるはずである。
以上のように、日本の獣医療の発展に寄与し、日本に居住する全ての動物および動物に関わる人間が幸福な生活を送る一助となり、人間社会をより一層豊かにすること。それこそが、私の生涯における目標であり、留学の志である。

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ABOUTこの記事をかいた人

獣医師(主に犬猫の診療に従事) 動物たちと想いを交わして生きていければ最高です。 宮崎大学獣医学科卒業 東京農工大学動物医療センター総合獣医研修医