目に見えないものを観たい x 電波望遠鏡(の技術)を習得したい

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ホホウ! 本日の更新は齊田 智恵さん(自然科学、複合・融合系人材コース/オーストラリア)の日本代表選手紹介記事です! なんと専門はとっても気になる天文学! 一体オーストラリアで何をするのか要チェック!

基本情報

氏名:   齊田 智恵 (さいた ちえ)
コース:  自然科学、複合・融合系人材コース/1期生
留学先:  The Australian National University, Research School of Astronomy and Astrophysics (オーストラリア国立大学 天文学・天体物理学研究科)
期間:   2015年3月末〜9月中下旬
所属:   鹿児島大学大学院 理工学研究科 物理・宇宙専攻 博士前期課程 (2015年度〜)
応募時所属:鹿児島大学 理学部 物理科学科 宇宙コース
出身:   兵庫県加古川市
出身高校: 兵庫県立芦屋国際中等教育学校(3期生)

留学の概要

〜目に見えないものを観たい x 電波望遠鏡(の技術)を習得したい〜

<留学計画>
留学計画では以下の4つの目的を達成することを目標とする。
1.現在取り組んでいる電波天文学の研究を発展させること
現在私は大学で物理を専攻しており、電波天文学の研究を進めている。 我々が住んでいる天の川銀河には星があり、それらを目で見ることができる。星と星の間には星間ガスとして中性水素ガスや電離水素ガスなどが存在しており、それらは電波望遠鏡でとらえることが出来る。我々が住んでいる天の川銀河の中性水素原子ガスの波長帯で見て銀河面付近に存在するガスの塊が動く構造を調べている。この研究を通して将来的には天の川銀河の局所的な磁場を知ることが出来る。磁場の研究は日本でも理論的研究を中心として盛んに行われるようになってきたが、中性水素原子ガスの研究はマイナーな分野である。本留学ではそのどちらにも精通しているMcClure-Griffiths教授に指導していただきながら研究を進める。

2.パークス望遠鏡の見学
本研究はパークス電波望遠鏡のデータを使用している。実際に望遠鏡を訪れて望遠鏡の仕組みや観測方法を学ぶことは研究の理解を深めることにつながる。(※トビタテ応募時に日本国内に中性水素原子ガスの科学観測を行っている望遠鏡はなかったが、現在既存のアンテナでの観測及び解析ソフトを開発中である。この開発を進めるためにパークスに行き、技術を学びたい)

3.研究を通して実用的な英語を身につけること
ディスカッション、論文読み、プレゼンテーションなどを経験し、今後の研究活動に必要となる英語力を身につける。また、日常生活で常に英語を使用することにより、英語力が向上させる。

4.日本ーオーストラリア間の天文系学生のコネクション形成
天文学の分野での日本とオーストラリアの研究者同士のつながりはあるが、学生間のコネクションはほとんどなく、研究留学先にオーストラリアを選択する学生も少ない。将来、日本人学生がオーストラリアで天文学を研究したいと思い立った時に役立つような学生とのコネクションを形成したい。

<留学成果の測定>
留学先での単位認定はできないため、研究発表によって就学成果を測定する。
帰国後に日本天文学会2016年春季大会にて研究発表を行い、研究成果とする。

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トビタテに出会うまで

ベルギーで幼稚園時代を2年半、マレーシアのイギリス系インターナショナルスクールで小学〜中学時代に4年間の滞在をして帰国したのちに帰国子女と外国籍の生徒が大多数を占める学校に4年半通った。私は18歳で大学に入学するまでの実に半分以上を国内外を問わずに外国人または海外経験のある人たちと時を共にしてきたことになる。だからこそ大学に入学した時には「周りが全員日本人」という環境がものすごくモノトーンに見えてしまい、自分の居場所として受け入れることができず悩んだ時期があった。ずっと悩んでもいられないので打開策として大学の外国人留学生のコミュニティに飛び込んでみたところ非常に居心地がよく、数ヶ月もすると学科の日本人コミュニティにも居場所を見つけることができるようになった。悩める私を助けてくれた留学生たちに恩返しをするべく学部後半の2年間は留学生寮に住み込みでチューターとして、のべ40カ国以上の留学生の生活サポートや通訳を行った。日本に来ている留学生たちとの交流や助け合いを通じて私自身ももう一度日本から飛び出してどこかへ留学したいという思いがいつからか芽生えていた。
留学自体には興味がありながらも所属大学の留学制度に不満を持っていた。交換留学は第二外国語の習得など語学留学的なものをする人は多くいるが専門分野の学習や研究ができる人はは少なく、物理や宇宙に関連した勉強や研究を行える留学先は皆無であった。また、長期休暇中に行われる海外研修は数多く開講されていたものの、「私が行けば他の学生から通訳として扱われてしまうだろう」という考えがあり、一度も参加することはなかった。
ある日たまたま留学生センターに遊びに行ったところ、先生からトビタテについて教えてくれた。
「あなたが受けなきゃ誰が受けるの?」
その先生の一言で応募を決めた。応募を決めた私に先生がもう一言。
「あなたが受からなきゃ誰が受かるの?」
その期待と後押しによって今、私は新しい地で天文学の研究をしている。
サイエンス・インカレ(第2回)、宇宙国際会議(IAC)学生派遣プログラム(2014年)も経験しているのでそちらに興味がある方もお気軽にご連絡ください。

この人に、留学相談したい方は、Diverseasからどうぞ