共感、思いやりを育むプログラムを学校教育に組み込んで「いじめをなくす」

ROE1本日の更新は高橋愛満さん(多様人材コース/アメリカ合衆国 ワシントン州)の日本代表選手紹介記事です! 共感、思いやりを育むプログラムを学校教育に組み込んで「いじめをなくす」という目標に邁進中!

1. 基本情報

トビタテ1期生 多様性人材コース
留学先:アメリカ合衆国ワシントン州立エバーグリン大学
留学期間:2014年9月〜2015年8月
所属:兵庫県立大学 経済学部
好きなこと:旅、ヨガ、散歩、食べる、笑う、人を知る

 

2. 留学情報

*留学の概要
子どもにエンパシー(相手の気持ちを思いやり、相手の心に寄り添う能力)を育むための様々なプログラムをリサーチし、日本での展開を検討すること。ソーシャル・ジャスティスや心理学の知識を得ることで、人と人との関わりや組織形成・社会構造を考慮しながら相手の立場に立って社会をよりよく変えていく方法を学ぶこと。

 

 

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*留学の目的
【はじまり】
2012年の夏、Roots of Empathyの創設者であるメリー・ゴードンとの出会いは、毎日ニュースで耳にして改善の兆しが見えない ”いじめ” の現状にいたたまれなくなっていたわたしに、思考回路の転換をもたらしました。というのも、ROEのプログラムを通してエンパシーを育んだ子どもたちの間で、結果的にいじめが90%減った(ブリティッシュコロンビア大学による研究結果)という話を聞いたからです。
(Roots of Empathyとは: カナダで始まり世界中にひろがっている教育プログラム。赤ちゃんを先生として幼稚園・小中学校の教室に迎え、一年間にわたり赤ちゃんの成長や考えていること・感じていることを観察しながらクラスメイトと共有する。このプロセスが、子どもたちの感情に対する想像力を発達させる土台となり、エンパシーの能力を上げていじめを大きく減らすことにつながる。公式HP: http://www.rootsofempathy.org/)

【想いはより強く】
わたしには10歳年下の妹がいます。わたし自身もいじめは経験しましたが、彼女が小学6年生ときにも、やっぱり彼女の周りでいじめが起きていました。

「え、今、いじめが起こることに対して”やっぱり”って思った?」

いじめは誰もが何らかの形で一度は経験するもの。10年前も今も変わらない。そうやって大人になっていくの。

「妹も、未来の子どもたちも、そうやって大人になっていくの?本当にそれでいいの?」

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わたしの中でこんな会話が巻き起こり、そしてそれは次第に大きな違和感となって心に居座りました。今もたくさんの子どもたちが傷ついて、時には死にまで追いやられているのに、人が傷ついていることを仕方のないこととして耳を目を塞ぐことが、わたしにはこれ以上続けられませんでした。どうにかしてこの状況を変えたいという思いが頭から離れませんでした。

これが、メアリー・ゴードンの話が再度頭を駆け巡った瞬間でした。いじめをなくそうという発想からではなく「エンパシーを育もう」という観点から、結果的にいじめを減少させている彼女のアプローチは、子どもの学ぶ力・気づく力・柔軟性・可能性を考慮していて、とても理にかなっていると思いました。そんな彼女のアイディアやメソッドを現場で見て学んで日本で活かしたい、と考え留学を決意しました。

教科書で「人に優しく、思いやろう」「いじめをなくそう」と言葉で“教える”ことはできます。でもそれを心の底レベルで“理解する”機会をこれまでなかなか与えられてこなかったように思います。わたしはRoots of Empathyのようなプログラムを学校の授業として導入することが、子どもたちが精神的に豊かに過ごすための大きな助けになるのではないかと思っています。子ども時代の思い出は、笑顔いっぱい・きらきら輝いたもので溢れかえっていてほしい、そう願いながら。

3. アメリカでのこれまで、これから
この半年間、授業でソーシャル・ジャスティスや社会の構造・歴史について学ぶことで、いかにこれまでの自分のビジョンが氷山の一角しか見れていなかったのかを思い知りました。わたしの想いを達成するためには、まずその水面下に潜む様々な“-ism” (Racism, Sexism, Classism, etc.)を理解し、それがどうからみあって現代社会の構造を成して人々の意識に入り込み、差別や格差、他の社会問題につながっているのかを理解することは不可欠でした。これらを授業で学んできた今は以前よりも断然土台がしっかりしていて、自分のビジョンを一歩下がったところから全体的に見られるようになりました。あと4ヶ月滞在予定ですが、今後はRoots of Empathyを軸に、他のエンパシーを高めるプログラムも含めてリサーチ続ける予定です。

4. コンタクト
Facebook: 高橋愛満 ( Manami Takahashi)
漢字で検索してもらえると一発だと思います。
同じ漢字の人に出会ったことありません:D

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