「いい学校、いい会社、いい人生」という考え方は間違っているのか?

本日の更新は五月祭でのイベントに向けたコラム記事、「いい学校、いい会社、いい人生」という考え方は間違っているのか? です。昔と違って多様化したと言われる進路に迷っている、そんなあなたは是非チェック!

[su_heading size=”17″ align=”left” margin=”50″]「いい学校、いい会社、いい人生」はいつから”古く”なったのか[/su_heading]

ーいい学校、いい会社、いい人生。

この考え方が「崩れつつある」「古い」と言われ出したのは、1993年の就職氷河期頃からです。

それから20年以上経ちますが、なんだかんだ崩れそうで崩れていない考え方な気がします。

いい学校やいい会社。それらの「いい」を支える、偏差値や年収や知名度。これに頼ること、これを自分の人生の羅針盤にすることは確かに古くて、崩れつつあるということは皆知っているだろうし、 それについて繰り返し主張するなんてことは、きっとすごくつまらないことです。

古いと言われながらも、崩れつつあると言われながらも、これが淘汰されて消えてなくならないのは、そのシンプルさにあるのかもしれません。偏差値や知名度や年収というのは、数値や順位などとして定量化されていてすごく見えやすいです。迷った時に、どっちに行けばいいのか。それをとてもシンプルに呈示してくれるものさしとしてあまりに使いやすいのです。

 

[su_heading size=”17″ align=”left” margin=”50″]White out[/su_heading]

ax-501485_1920雪や雲で視界一面、白一色になって、方向や高度が分からなくなってしまう現象のことをホワイトアウトと言います。この状態に陥ると、錯覚を起こしてしまって、雪源と雲がひと続きに見えてしまって、太陽がどこにあるのかさえ判別できなることもあるそうです。

何をしたらいいのか分からなくなる時、どっちにいったらいいのか分からなくなる時の感覚はこれに近いのかもしれません。

大学受験まで、正解のある勉強をしてきて、入学後は問題自体を探さないといけなくなったり、成績をあまり重視しない環境に入ったり、ずっとやってきた何かを辞めてしまった時、例えばずっとやってきたスポーツを故障が原因でできなくなったり。そんな時の感覚はまるでホワイトアウトみたな感じです。

「いい学校、いい会社」というのは、そんな時にも縋り易い、とても便利な方位磁針にも成り得ます。

 

[su_heading size=”17″ align=”left” margin=”50″]「いい学校、いい会社」と別にもう1つあったメインストリーム[/su_heading]

775cfbd8e626b97d5d90eebd41b8b325_mそれほど昔のことではありませんが、かつて日本には、「いい学校→いい会社」と別に、いわゆる成功二大ルートとして「師匠や親方の元で修行を積んで、その専門性で独立する」というメインストリームがありました。

 

私は、「いい学校→いい会社」というコンセプトを直接知らずに、その外で生活する環境に育ちました。そして、「いい学校→いい会社」の外側にはキラキラした世界がありました。少なくとも、私にはそう見えました。

 

しかし、いわゆる「いい学校」に入るとそこにはその魅力があまりにも届いておらず、多くの大学生はその外に生きることを具体的に選択肢に入れたことが一度もなかったような人ばかりでした。

 

[su_heading size=”17″ align=”left” margin=”50″]どうすれば「いい学校、いい会社」の外の世界の魅力を原体験のない人に伝えられるだろうか?[/su_heading]

現在、「いい学校→いい会社」では就職難、その外側の職人や農家、その他専門職においては人手不足という労働者の需要と供給の不均衡があります。しかしながら、「いい学校→いい会社」が魅力的でその外の魅力がないかというと、そうではありません。

私は大学に入り、「できるだけ良さそうな会社に行きたい」というビジョンをぼんやりとではありながら持っている人の多さに驚きました。そして、その“良さそうな会社”でやりたいことというのもはっきりせず、できれば“すごそうなこと”がしたい、あるいは”楽そうなこと”がしたい、人並みに働けば良い、というすごく曖昧な将来像を描いている人があまりに多いです。

一方、「いい学校→いい会社」の外側にも、かっこいい大人達がいて、キラキラした世界があります。万人に通ずるものではありませんが、確かにそこには良さがあり、そういう大人達を身近に見てきた私は憧れをもっています。しかし、それは私が直にそこで生活する人を見てきて、肌感覚で感じてきたから分かることであって、それを原体験のない人にはほとんど伝わっていません。

「いい学校、いい会社」というコンセプトを否定するつもりはありませんし、その外側で生きることがすべての人にとって適切かといえば、もちろんそうではありません。しかし、そのどちらに行くかはフラットに扱われるべきで、どちらかが良くてどちらかが悪い、あるいは劣っているなんてことはありません。

 

どうすれば「いい学校、いい会社」の外の世界の魅力を原体験のない人に伝えられるだろうか?

 

私はそれについてずっと考えてきたつもりで、やり方は分からないけどもまずはやってみなきゃ分からないままだと思って、まずは取りかかりやすそうだからwebでやってみよう!ということで職人の仕事観を発信するウェブサイトを作ってみました。

 

しかし、なかなか伝わりづらい職人の魅力。どうしても伝えたくて、Webだけじゃ難しくて、イベントにしてみました。トビタテ1期生を中心とした仲間たちと、東京大学で五月祭のイベントとして行います。
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きっと一度のイベントで魅力全てきちんと届くなんてことはないと思いますが、やってみないと何も始まらないので、やってみます!!

この人に、留学相談したい方は、Diverseasからどうぞ